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千葉の地域紹介

人・自然・文化が奏でる暮らし
夢広がる幸せ実感のまち 横芝光

自治研ちば vo36(2021年10月)より転載

<シリーズ千葉の地域紹介>

…横芝光町役場総務課

九十九里浜からの初日の出の写真

千葉県の北東部に位置する横芝光町は、南は白砂青松の続く九十九里浜が広がり太平洋に面しており、かつて上総、下総の国境でもあった、九十九里平野における最大の河川「栗山川」が中央部を北から南に向けて流れています。

黒潮の影響を受ける気候は、温暖で夏は涼しく冬は暖かい海洋性気候で一年を通して過ごしやすい町です。また、東京都心から約70㎞、千葉市から約40㎞、成田国際空港からは約20㎞と都市部へのアクセスも良好で、車も電車もそして飛行機も便利に使える距離感が魅力です。

■海・川・山と豊かな自然に恵まれ四季を感じるまち

九十九里浜のほぼ中央に位置し、栗山川河口を挟んで屋形海岸と木戸浜海岸があります。夏のシーズンは海水浴客でにぎわうほか、季節を問わずサーフィン、スポーツ合宿などに人々が集まる場所としても知られています。また、遠浅で広大な太平洋を見渡せることから、元旦には初日の出を拝むベストスポットとして多くの人が訪れます。

太古の昔から町の中央を流れる「栗山川」。田畑を潤し、人々の憩いの場となる「栗山川」は、散策や釣りを楽しめるほか、カヤックやSUP(スタンド・アップ・パドル)などに乗り水上を満喫できる体験ツアーもあります。現在、地域資源を活用したアウトドアツーリズムの開発に力を入れています。

町の北部に位置するエリアに、戦国時代末期の城郭遺跡である坂田城跡があり、そこには千葉県でも最大級の梅林「坂田城跡梅林」が広大な敷地に広がっています。見頃を迎えるのは2月下旬から3月中旬頃で、凛とした純白の花を咲かせる約1,000本の巨木は圧巻です。

この坂田城跡を映す坂田池を中心とした総合公園が「ふれあい坂田池公園」です。園内には陸上競技場をはじめ野球場やテニスコートなどが整備され、スポーツを楽しむ人でにぎわいます。桜の名所としても人気を集めており、季節を問わず多くの人たちに親しまれています。

■先人たちの足跡を伝える文化・芸能

町内には、伝統に彩られた地域の祭りや梯子獅子、神楽など今も多くの文化・芸能が伝承されています。中でも、虫生(むしょう)という農村集落に建つ広済寺(こうさいじ)でその地に住む人たちが舞台の設定や衣装整備そして演者まですべてを行う「鬼来迎(きらいごう)」があります。

横芝光町に古くから伝わる「鬼来迎」は、因果応報、勧善懲悪を説く全国で唯一の古典的仏教劇で、その起源は鎌倉時代初期にまで遡るといわれ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。この仏教劇の「大序(だいじょ)」の場面で行われる「虫封じ」では、鬼婆に赤ちゃんを抱いてもらうと健康に育つという言い伝えがあります。毎年この「鬼来迎」を一目見ようと、境内は大勢の人で埋め尽くされるほどです。

■豊かな自然を活かし町全体が食の宝庫に

横芝光町の航空写真太平洋に面し平坦地と丘陵地帯があり、中央を栗山川が流れる地勢に加え、夏は涼しく冬は暖かい海洋性気候の恵まれている自然環境を活かし、水稲を中心にねぎやトマトなどの農産物や畜産物、もつ料理などの加工品が作られています。

また、地元で採れた旬の野菜や加工品を販売する直売所があるほか、町のふるさと納税でも各種特産品を返礼品としてご用意しておりますので、横芝光町の食を通してその魅力を存分に感じていただきたいと思います。

■人々が集う、おもてなしの空間
横芝駅前情報交流館「ヨリドコロ」

「ヨリドコロ」は、町の案内役として観光や地域情報を発信する情報交流施設で、横芝光町を訪れる人にはおもてなし空間として、駅を利用する人には待ち合わせの場所として誰もがいつでも気軽に立ち寄れる拠り所となる施設です。また、移住定住サポートセンターとしてもさまざまな支援を行っています。町の玄関口横芝駅前にあり、人と人との出会いやつながりが生まれる場所「ヨリドコロ」。これも横芝光町が誇る魅力のひとつです。

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