トップページ> 活動報告> 調査・研究> 地域紹介> 八千代市


千葉の地域紹介

緑豊かな環境で、安心して子育てができる街、八千代市に


自治研ちば vol.27(2018年10月)より転載

<シリーズ千葉の地域紹介>

…八千代市広報広聴課

ボランティアが手入れをする新川千本桜(八千代市) 千葉県北西部に位置する八千代市は、なだらかな台地が広がり、市域の中央を南北に貫くように新川(印旛放水路)が流れています。市の北側は、低地を流れる新川の周辺に水田や斜面緑地が広がる自然豊かな田園風景が残り、南側は、鉄道沿線を中心に市街地が形成されています。

本市には、京成本線と東葉高速線の2つの鉄道が有り、都心から31㎞に位置した利便性からベッドタウンとして発展してきました。

「新川」は市のシンボル 市民の憩いの場

新川周辺は、市民の憩いの場となっています。水と緑の調和が美しい両岸にはおよそ10㎞に渡り、ソメイヨシノや河津桜をはじめとする8品種・約1,300本の桜並木が続き、春には多くの花見客が訪れます。様々なイベントの会場となる八千代総合運動公園と県立八千代広域公園は、新川を挟んで隣接し、それを結ぶ村上橋には、日本を代表する彫刻家の一人である佐藤忠良氏が制作した「太陽」と「緑」の2体のブロンズ像が設置され、道行く人々を見守っています。この周辺には、中央図書館や総合グラウンド、市民体育館などの施設があり、夏は「八千代ふるさと親子祭」、冬は「ニューリバーロードレースin八千代」など、年間を通して、文化・スポーツ活動の拠点となっています。

また、新川の八千代橋付近には、開館20年で累計来場者数が1,400万人を超えた道の駅「八千代ふるさとステーション」があり、生産者が見える安心安全な地元の野菜が並べられています。対岸の「やちよ農業交流センター」では、いちご狩りや枝豆などの収穫体験、地元レストランのシェフが教える料理講習のほか、芝生広場でバーベキューも楽しめます。

■特産の梨と市の花「バラ」

市内で生産される農産物の代表と言える梨は、100年を超える歴史があります。現在、市内には62軒の農園があり、幸水、豊水、新高など20品種以上が栽培されています。8月中旬には、市内のあちこちで直売所が開かれ、それぞれの梨園や品種ごとの美味しさを楽しむことができます。

市の花は「バラ」で、やちよ京成バラ園のローズガーデンには、1,600品種、1万株のバラが植えられ、春と秋には色とりどりのバラが咲き誇り、県内外から多くの人々が訪れます。

新品種の開発にも取り組み、国際バラコンクールでもたびたび受賞しています。平成28年6月のモナコ国際バラコンクールでは、アジアで初めての入賞を果たし、国際的に高い評価を受けました。プロポーズにふさわしいロマンティックな場所として「恋人の聖地」にも認定されています。

■地域の魅力をより高めるために

本市はこれまで、大正・昭和の京成本線の駅開業、平成の東葉高速線の開通という、鉄道による2回の変革を経て発展してきました。人口は現在も増加し続けていますが、昭和50年代以前に開発が行われた地域では、高齢化と少子化が進行し、人口減少が始まっています。新たに開発された地域では人口は増加しているものの、保育園・学童保育所などの不足が課題となっています。このことから、UR都市機構と連携・協力して、高齢者から子育て世代までのニーズに対応したまちづくりと、住宅団地の再生・再編などに取り組むため、平成29年度に包括協定を締結しました。同時に、SNSをきっかけとした地域住民による次世代のコミュニティの形成を目的として、SNSアプリ「PIAZZA(ピアッツァ)」を運営するPIAZZA株式会社、UR都市機構、八千代市の3者で県内初の協定を締結しました。

子ども施策では、保育園の整備や運営を支援し、民間保育園の施設整備促進と保育士の処遇改善などを行い、待機児童解消に力を入れているほか、小中学校の教育環境の改善として、ICT環境を整備し、全普通教室へのエアコンの設置とトイレの改修などに向けて取り組んでいます。

また、新川をより魅力ある憩いの場所とするため、印旛沼流域6市町と千葉県などの関係機関で連携して事業を行う「印旛沼流域かわまちづくり計画」に登録し、水辺にトイレ、休憩施設及び船着き場などの整備を進めています。 都心まで1時間足らずというアクセスの良さと豊かな緑に恵まれた環境を活かしながら、地域の魅力をより高め「緑豊かな環境で、安心して子育てができる八千代市」を目指しています。

■ご当地グルメや今注目の話題

特産の梨と市の花バラにかけた豚ばら肉を使ったご当地グルメ「八千代カレー」が人気です。参加店舗ごとに趣向を凝らしたオリジナルのカレーを提供。8月から10月初旬までの期間限定で楽しめます。また、ニッポン全国鍋グランプリで2度の優勝に輝き、殿堂入りを果たした“もちぶた炙りチャーシューバージョン豚汁”も好評です。今注目されているのは、秀明大学女子水球部。

インカレ4連覇など、数々の大会で素晴らしい成績を収め、今年のアジア競技大会で銅メダルを獲得した日本代表にも選手を輩出しています。2020年のオリンピックでは、多くの選手が日本代表として活躍することが期待されます。

↑このページの先頭へ↑