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千葉の地域紹介

たこ どこ ここ! ~多古町で多幸(たこ) LIFE!~

自治研ちば vol.45(2024年10月)より転載

<シリーズ千葉の地域紹介>

…多古町役場 企画政策課

食味日本一に輝いた多古米

“トカイナカの町”

成田国際空港の東隣に位置する多古町は、県内町村のなかでは2番目の広さを有している町です。町の中央部を南北に流れる栗山川の流域は、水田地帯が広がりブランド米である“多古米”の産地となっています。

北部及び東部は台地が広がり、その畑地帯では、大和芋やさつまいもなどの農産物が生産されています。多古町へのアクセスは、成田国際空港と多古町間をシャトルバスが一日40便運行しており、都内からも最短で60分ほどでアクセスできる、ほど良い距離感の町です。

“豊かな自然が魅力的な町”

多古町の魅力の一つが、豊かな自然環境です。栗山川沿いは、春は桜、初夏は紫陽花、秋はコスモスと美しい花々が咲き誇ります。また、農業が盛んであり特にブランド米である“多古米”が有名です。多古町産の米は良質で、古くは江戸時代からその味の良さが評価されています。かつては、海であった土壌は、ミネラル分を多く含んだ粘土質で、栗山川に育まれた豊かな大地が生み出したお米は、食味日本一にも輝き現在は、「ワールドスシカップ・ジャパン」のオフィシャル米として使用されています。

多古町が誇るもう一つの農作物は“大和芋”です。全国でもトップクラスの生産量を誇り、すりおろした大和芋は、箸で持てるほどの粘りがあります。都内の飲食店などでも使用されており精力強化の働きがある成分やビタミン、良質のタンパク質なども含まれており健康食品としても食されています。

“文化や歴史を感じる町”

多古町は歴史的な魅力も持つ町でもあります。縄文時代の遺跡が複数発見され、そのなかに丸木舟も見つかっており、当時は海に面していたといわれています。弥生時代に入り、稲作が盛んになり現在の多古米に繋がる土壌が作られました。平安時代末から千葉氏の荘園「千田荘」の中心地が多古町でしたが、千葉家当主が一族の争いに敗れた、千葉氏宗家終焉の地として、歴史の舞台ともなっています。江戸時代に入り、多古藩が成立され明治初期まで存続しました。

神社や仏閣も点在しており、なかでも日本寺(にちほんじ)は、僧侶の学校として中村檀林と呼ばれ「関東三大檀林」として、江戸時代を中心に10万人以上の僧侶を輩出したといわれています。現在は、参道や歴代僧侶墓地の周辺に約10,000株の紫陽花が植えられており、「紫陽花寺」として知られています。地域の文化や伝統を感じることができる建物は、地元の人々に親しまれています。

“季節の魅力を感じられる町”

人口減、進む高齢化の中で、人が生きるために必要な経済が縮小しつつあります。人口減少はやむなしと考えますが、経済は地域を多古町の魅力を発信するためのイベントが季節ごとに開催されています。ふるさと多古町あじさい祭り、祇園祭、いきいきフェスタTAKOをはじめ、多古米グランプリや多古米おかず選手権など様々な催し物を開催し、町内外から多くの人々が訪れています。地域住民と観光客との交流が促進され、多古町の魅力を再発見する機会となっています。

“全国でもトップクラスの 子育て施策を行う町”

公立病院では県内初となる多古病児保育所

多古町は、「多古の子 町の子 みんなの子」をスローガンに、子育て・教育施策を行っています。こども園・学童保育 待機児童「0」、こども園・小中学生の給食費「0」、22歳の学生まで医療費「0」の“子育てに優しい3つの「0」”や第1子・第2子出産祝い金10万円の支給、第3子以降出産・入学等祝い金等100万円相当の支給だけでなく、公立病院では千葉県内初となる病児保育所を併設し、お仕事をしているお父さん・お母さんのサポートをしています。

この他にも、官民が連携して取り組んでいる子育て支援住宅“すくすくテラスたこ”は、子育てに優しい住まいづくりとなっており、令和6年7月1日より入居が開始されています。首都圏中央連絡自動車道の開通や成田国際空港の機能強化に伴い、空港周辺で高まる住宅需要に合わせるとともに、若年層が多古町を移住・定住地として選択してもらえるようにこれからも取り組んでいきます。また、宝島社が発行する「田舎暮らしの本」2024年版第12回住みたい田舎ベストランキングでは、「移住したくなるまち」「暮らしやすいまち」として首都圏エリア“子育て世代部門”及び“シニア部門”において第2位となっており移住・定住がしやすい町として選ばれています。

“これからも住み続け、選ばれる町を目指す”

多古町は、自然環境や歴史文化、農業の盛んな町です。過去から受け継がれてきた地域資源を大切にしながら、将来に向かってやるべき地域振興策を進めていくことで、更なる発展を遂げるため取り組んでいます。ぜひ、多古町を一度、訪れていただき、自然と歴史そして我が町が誇る町民との温かい出会いと魅力を体感してみてください。

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