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千葉の地域紹介

活力ある 緑の大地と空がふれあうまち・芝山

自治研ちば vol10(2013年2月)より転載

<シリーズ千葉の地域紹介>

…芝山町役場

はにわ祭りの古代人

空港と共に生き、共に栄えるまち

千葉県の北東部に位置する芝山町は、丘陵地帯と田園に囲まれた緑あふれる「里山」の風景が広がっています。また、古墳時代の名残を思わせる遺跡やはにわ、古刹など、歴史的な文化財を数多く有しています。

一方で、世界の玄関である成田国際空港の南側に隣接しており、空を見上げれば雄大な飛行機の機影が目に飛び込んできます。成田国際空港の開港以来、空港との共生・共栄を目指して歩んできました。現在では空港へのアクセスの利点から、町内には3つの工業団地があり、製造業や物流などの企業が多く操業しています。今や空港とその周辺地域の発展は町の発展と密接に関係しており、着工の兆しが見えた圏央道を含めた空港への交通アクセスの整備や空港隣接地周辺の開発計画が検討されています。

豊かな自然が育む「食」の安心・安全

芝山町には肥沃な土地が広がっており、水田と畑地のバランスも良く、古くから農業を基幹産業として発展してきました。現在でも米やスイカ、トマトなどの野菜、花卉などを中心に、盛んに取り組まれています。

農産物の販路確保や安心・安全な食材の提供、地域交流の拠点として、地元の新鮮な野菜を取り扱う農産物直売所「道の駅 風和里しばやま」を設置し、町内外を問わず多くの方にご利用いただいています。また、昨年4月にはその姉妹店として、「空の駅 風和里しばやま」がオープンしました。空の駅は、道の駅との区別化を図り、地元農産物を用いたレストランや焼きたてパンなどに力を入れています。

将来的には高品質な農産物と空港に隣接する地の利を生かし、国際的な流通ネットワークの構築を視野に、空港周辺地域の農業のさらなる発展を目指しています。

古代と現代の出会いが生み出す魅力を発信

芝山町には数多くの遺跡があり、中でも前方後円墳「殿塚・姫塚」は国指定の史跡となっています。また、姫塚から出土した、発掘品としては国内最大級かつ精巧な人物はにわ「ひげの武人」をはじめ、貴重な遺物も多く発掘されており、これらの文化財を保存・伝承する2つの「はにわ博物館」があります。そのほかにも8世紀に創建され、県内でも有数の古刹として知られる「芝山仁王尊」や、日本で最初の航空専門の博物館「航空科学博物館」などがあり、古代から続く歴史や空を舞う飛行機を身近に感じることができるのも町の特徴の一つです。

町の一大イベント「芝山はにわ祭」は、昨年節目となる第30回を迎え、大勢の来場者で賑わいました。この祭りの見所は、古代の服装を再現した衣装に身を包み、古代人に扮した地元の小中学生たちが、数々の儀式を通して古代からのメッセージを現代に伝えるというものです。また、祭りの第30回を記念して、文化財を活用したまちづくりを実践している大阪府高槻市と埼玉県本庄市を招き、「はにわサミット」を開催しました。

昨年は他にも新たな事業が開始され、その一つが成田市と共催した「第1回成田エアポートツーデーマーチ」です。成田国際空港周辺のコースを巡るウォーキング大会で、多数の参加者からご好評をいただき、改めて成田国際空港の魅力をPRすることができました。

また、町をPRするマスコットキャラクターの募集と人気投票を行っており、今春には町のキャラクターが決定します。このキャラクターを活用し、町の魅力を積極的に発信するさまざまな取り組みを計画しています。 古代からの歴史と文化、豊かな自然、そして空港を生かし、「農業・空港・観光」を柱にした臨空産業都市を目指し、まちづくりに取り組んでいきます。

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