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千葉の地域紹介

水と緑と笑顔が輝くまち


自治研ちば vol.21(2016年10月)より転載

<シリーズ千葉の地域紹介>

…長柄町役場 企画財政課

長柄ダム(長柄町)

長柄町は面積47.11?、房総半島のほぼ中央部に位置し、東京都心から50㎞圏、千葉市から25㎞圏に位置します。町の北西部は台地帯で市原市に、南部はやや平坦で長南町に、東部は茂原市にそれぞれ面しています。中央に権現森(173m)が隆起しており、北西部は山林、畑がその大半を占め、九十九里・東京湾の分水嶺となっています。

南部は、水田を主とした地域で国道409号が町の南端を、また、首都圏中央連絡自動車道が東端をかすめています。周辺都市へのアクセスは乗用車、バスなどにより主要幹線を経由します。

■日本最大級のアースダム

町の北西部に位置する長柄ダムは、コンクリートではなく土を盛り上げて作られたアースダムで高さ52m、長さ250m、総貯水量は1,000万?で、このタイプでは国内最大級のダムです。

長柄ダム湖畔には、染井吉野と山桜が約3,200本植えられており、4月に行われる「桜まつり」の期間中は500個の提灯が点灯しライトアップされた美しい桜の花がダムの水面に映し出されます。また桜の時期に限らず、ダムの水、豊かな緑、静かな環境は日々の喧騒を忘れさせてくれます。

■国内初「大学連携型CCRC」

今年3月、千葉大学、長柄町、リゾートソリューショングループの三者は、リゾートソリューショングループが運営する「リソル生命の森」において、本格的なスポーツレクリエーション施設を備えた「大学連携型CCRC」の事業化推進に合意しました。

日本版CCRC構想は、「東京圏をはじめとする高齢者が、自らの希望に応じて地方に移り住み、地域社会において健康でアクティブな生活を送るとともに、医療介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくり」を目指すものです。 リソル生命の森は都内から約1時間でアクセスでき、東京ドーム約70個分の広大な敷地内に、別荘や分譲マンション、戸建住宅とともに、ゴルフ場、ホテル、スポーツジム、天然鉱石風呂、レストラン、クリニックなどの多彩な施設を備えています。

「大学連携型CCRC」は、国が推進する「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」構想に、千葉大学の「知的財産と機能」と、リソル生命の森が有する「緑豊かな自然環境と本格的なスポーツレクリエーション施設」に加え、町が高齢者の住み替え支援や地域住民との交流、地域医療機関の連携など「地域社会との協働」を提供するもので、シニア世代が健康でいきいき暮らせるまちを目指すものです。 北米や欧州を思わせるリゾート地で、健康的に暮らしてみませんか。

■自然の恵みを生かしたまちづくり

ソラマメの収穫体験 長柄町では豊かな自然を生かし、「ながらグリーンツーリズム」事業にも力を入れています。長柄町は山林に囲まれ、肥沃な土壌と豊富な水に恵まれており、農業が盛んに行われています。「ながらグリーンツーリズム」では、町内の農家と連携し、稲作体験やさつま芋掘りを中心とした収穫体験を提供しています。

その他にもイチジク摘みやぶどう狩り、バラのブーケづくりなど、楽しい体験メニューが用意されており、農家の方のサポートを受けながら安全に豊かな自然に触れることができます。自然の恵みを自分の手で収穫する喜びがあり、家族連れの方などが数多く参加されています。東京や神奈川など、都市部から近い場所でこうした体験ができることも、魅力の1つとなっています。

■季節ごとにおいしい旬の味覚

「ながらグリーンツーリズム」の取り組み

長柄町では毎年秋、収穫したてのお米を販売する「新米まつり」を行っています。農産物直売所「道の駅ながら」及び「長柄ダム直売所」でのイベントで、お米だけでなく、朝採れたばかりの新鮮な野菜や果物もたくさん販売されています。さらに炊きたてのお米で作ったおにぎりと、季節の具材のお味噌汁を無償で配布するサービスもあります。この他に、春には「たけのこまつり」、11月頃には「自然薯まつり」が行われており、季節ごとにおいしい旬の味覚を皆様にご提供しています。

長柄町には、どこか懐かしい里山の風景が残っています。そんな風景を眺めながら、豊かな自然の恵みを味わい、ゆったりと過ごすことができます。都会を離れてのんびりしたい方、親子で自然に触れる体験をしたい方は、ぜひ長柄町へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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