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自治研ちば vo34(2021年2月)より転載
<シリーズ千葉の地域紹介>
…印西市総務部秘書広報課
印西市は千葉県の北西部に位置し、三方を利根川、印旛沼、手賀沼と水辺に囲まれ、里山に代表される豊かな自然環境と、古くから伝わる有形無形の文化財が今なお多く残されています。
一方で、印西市は千葉ニュータウンの中心地として、東京都心から40㎞圏内、成田国際空港まで約15㎞という利便性から、宅地の開発が進むとともに、近年では、データセンターや、物流施設、商業施設等の集積が進むなど、活況を呈しています。 千葉ニュータウン地区等の人口の増加に伴い、1996年4月に市制施行し、2010年3月の印旛村、本埜村との合併を経て、北総の中核都市として発展を続けています。
古くから伝わる伝統文化
市内では、4か所で無形民俗文化財の獅子舞が、2か所で神楽が伝承されるなど、多くの文化財が残って和泉地区のいなざき獅子舞います。
獅子舞は、中根地区では4月の第3日曜日、平岡地区では5月3日、別所地区では8月23日と24日、そして和泉地区では秋分の日と奉納の時期は様々で、舞にもそれぞれ特徴があります。また、木下(きおろし)地区の木下万葉公園の中には、12万年前に堆積した砂層で国の天然記念物に指定されている「木下貝層」の露頭があり、近くの木下交流の杜歴史資料センターで、木下貝層に含まれる貝化石などを見ることができます。
このほか、国の重要文化財では、小倉地区の「宝珠院観音堂」、岩戸地区の「泉福寺薬師堂」、角田地区の「栄福寺薬師堂」といった建造物や結縁寺の「銅造不動明王立像」、松虫寺の「木造薬師如来坐像」、「木造薬師如来立像」などがあります。
春を彩る桜の名所
市内には市の木「桜」の名所がたくさんあります。東京都大井競馬の分厩舎の小林牧場には、入り口から約700m続く桜並木があり、千葉県が選定した「房総の魅力500選」に選ばれています。
また、印旛沼を見下ろす県立印旛沼公園には、敷地全体に200本の桜があり、見ごろには公園全体がピンクに染まります。 さらに、市の天然記念物の吉高の大桜は樹齢300年を超えるヤマザクラで、樹高が10mを超え、ソメイヨシノより1週間ほど遅い開花時にはピンクの小山のように見えます。
名店ぞろいの手焼きせんべい
市内には、手焼きせんべいの専門店が多くあり、生地や焼き方、味付けなどにそれぞれ個性があります。 人口10万人突破を記念して2018年10月に開催された「いんざいふるさとまつり」では、直径約1.8m、表面積2.6㎡の巨大せんべいが、世界最大のライスクラッカーとして認定されました。
風を感じる遊覧船で水上散歩
印西市の北側に位置する木下地区は、江戸時代から利根川の水運の要衝として栄えていました。「ぶらり川めぐり」は、利根川と手賀沼を結ぶ六軒川、手賀川、弁天川をめぐり、木下地区、大森地区の街並みや、手賀沼方面に広がるのどかな田園風景を水辺から見ることができます。
運航は4月~11月の第1、第3土曜日とその翌日の日曜日で、1時間コースと貸し切りコースがあります。
船頭さんから周辺の歴史や自然の話を聞きながら、昔の木下に思いをはせ、季節の風景や鳥類をのんびりと眺めてみてはいかがですか。
〇予約問い合わせは、下記まで
印西市観光情報館 Tel0476-45-5300
市の魅力を発信 「メイク インザイ オリジナル」
印西市は、2018年5月に人口が10万人を突破し、現在も増加を続けていますが、2021年度から始まる新しい基本計画では、2028年をピークに人口は減少に転じると見通しています。
そのため、近年ではシティプロモー利根川と手賀沼の間をめぐる水上散歩多くの方に印西市を知っていただくとともに、新型コロナウイルス感染症が一刻も早く終息し、多くの方にぜひお越しいただき、魅力を感じていただければと思います。 ションに力を入れ、2018年度には、印度(インド)と間違えて印西にやってきた青年を主人公として、市内各地で市民が踊る軽快なストーリーをボリウッド風に仕上げた市のPR動画「印度じゃないよ、印西市」を皮切りに、2019年度は、地域資源に恵まれたバランスの良い街をコンセプトにダンスで表現した「印西バランス」を制作し、ユーチューブ等で公開しました。
そして、市内在住の落語家で真打の金原亭馬治さんが印西の魅力を喋りまくる第3段のPR動画「印西妄想落語」を1月から公開しています。このほか、印西市民による印西らしさを創るプラットフォーム「メイク インザイ オリジナル」を展開し、様々なコンテンツをホームページ上で公開しています。