トップページ> 活動報告> 調査・研究> 地域紹介> 船橋市


千葉の地域紹介

生き生きとしたふれあいの都市・ふなばし


自治研ちば vol.25(2018年2月)より転載

<シリーズ千葉の地域紹介>

…船橋市

船橋海浜公園から見えるダイアモンド富士

船橋市は昨年、市制施行80周年を迎えました。昭和12年に人口4万3千人にてスタートした船橋市は現在人口が63万人を超え、政令指定都市を除くと全国で一番人口の多い都市へと成長いたしました。多くの市民の皆様が音楽やスポーツをはじめとする様々な分野で輝きを放ち、まちづくりに大きな活力を与えてくれています。

船橋市は都心から20㎞という地理的な条件に加え、9路線35駅もの発達した鉄道網に加え、交通網にも恵まれております。こうした都市としてのポテンシャルの高さから日本最大級の規模で首都圏の食卓を支える京葉食品コンビナートや工業団地、卸売団地などが形成されております。

■ホンビノス貝は新しい海の恵み

船橋市は首都圏に位置しながら、新鮮な農水産物を味わうことができます。船橋沖に広がる貴重な干潟である「三番瀬(さんばんぜ)」は江戸時代から豊かな漁場で知られ、今もアサリは肉厚で人気があります。近年ではホンビノス貝の漁獲量が増え、弾力のある食感で新たな特産品となっております。海苔は全国トップクラスの味と香り、白身の高級魚であるスズキは日本一の漁獲量を誇ります。

都市農業も盛んで、甘みが強くみずみずしい梨は、県なし自慢コンテストで農林水産大臣賞を獲得するなど高い評価を受けています。ニンジンも全国有数の産地で「船橋のなし」と「船橋にんじん」は特許庁の地域団体商標に登録されています。シャキッとした歯触りが特徴の小松菜はおひたしや炒め物のほかに、パウダー化され様々な料理に活用されています。

船橋市はスポーツや文化も大変盛んで、全国トップクラスの成績を多数おさめております。体育科が設置された市立船橋高校は、ソウル五輪100メートル背泳の金メダリストである鈴木大地スポーツ庁長官ら数多くのスポーツ選手を輩出。現在もサッカー、体操競技などの強豪校として全国にとどろかせている他、全国大会にたくさんの小・中学生が出場し輝かしい成績を収めております。天皇杯・全日本選手権で昨年と今年2連覇を果たしたプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」やラグビートップリーグに所属する「クボタスピアーズ」のホームタウンでもあり、市民の熱い声援を受け、それぞれのリーグで日本一を目指しています。

文化においては、昨年は市内の小中学校8校の吹奏楽部や合唱部が全国大会で上位の成績をおさめ、多くの市民が市内各所で文化活動を楽しんでおります。

■人気テーマパーク3位のアンデルセン公園

人気テーマパーク3位のアンデルセン公園 平成27年に世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の「日本の人気テーマパーク」で3位に、「アジアの人気テーマパーク」でも10位にランクインし、幅広い世代が楽しめる憩いの観光スポットとして人気の「ふなばしアンデルセン公園」は北欧のデンマークをモチーフとした緑豊かなテーマパークです。

船橋市の姉妹都市であるデンマーク王国オーデンセ市出身の童話作家アンデルセンが名称の由来となっており、東京ドーム8個分の広大な園内は「わんぱく王国」「メルヘンの丘」「子ども美術館」「自然体験」「花の城」の五つのゾーンで構成されています。

「ワンパク王国」は日本有数の規模を誇るフィールドアスレチックをはじめ、芝生広場、ポニーや小動物とのふれあい広場など伸び伸びと遊ぶことができ、「メルヘンの丘」は、園のシンボル風車や農家などアンデルセンが活躍した1800年代のデンマークの田園風景が再現されています。「子ども美術館」は織物や染物など、子ども達が創作の楽しさや喜びを体験できる施設になっています。「自然体験」は湿性植物がしげる水辺と田んぼの周囲を散策路が巡り、四季折々の里山が体験でき、「花の城」は、アンデルセン童話をイメージしたオブジェや遊具が配置されています。

昨年10月には、日本・デンマークの外交関係樹立150周年を記念して来日中だったメアリー皇太子妃が来園し、新しい遊具のテープカットを行ったほか、子ども達の演劇や演舞を鑑賞するなどして交流を深められました。

↑このページの先頭へ↑