トップページ> 活動報告> 調査・研究> 地域紹介> 鴨川市
自治研ちば vol7(2012年2月)より転載
<シリーズ千葉の地域紹介>
「自然と歴史を活かした観光・交流都市」をめざして …鴨川市役所
“全国百選のお墨付き” 鴨川が誇る自然美
鴨川市は房総半島の南東部、太平洋側に面し、夏涼冬暖の恵まれた気候と美しく変化に富んだ海岸線、さらに清澄山系や嶺岡山系の豊かな緑に包まれた自然環境と景観を誇るまちです。特に、「前原(まえばら)・横(よこ)渚(すか)海岸」は、弓なりの美しい孤を描くリゾート鴨川のシンボル。「日本の渚百選」にも認定され、海水浴場としてはもちろん、市内最大のイベント「シーフェスタ」の会場として大いに賑わいます。 一方、里山風景の代表といえば「大山千枚田」。東京から一番近い棚田として県内で唯一「日本の棚田百選」に選ばれており、大小375枚の田んぼが織りなす“日本の原風景”は、四季を通じて多くの観光客やカメラマンを魅了します。
シーワールドに名刹古刹 多彩で魅力ある観光資源
市内には全国的知名度を持つ鴨川シーワールドをはじめ、日蓮聖人ゆかりの誕生寺・清澄寺などの名刹古刹、名工“波の伊八”の彫刻が残る神社仏閣が散在。年間400万人を超える観光客を受け入れる宿泊施設も整備されるなど、多彩で魅力ある資源に恵まれています。
充実したスポーツ施設を誇る鴨川市はまた、野球やサッカー、陸上などのキャンプ地・合宿地としても大人気。近年は、県民球団である千葉ロッテマリーンズの秋季キャンプが行われ多くのファンが詰めかけるなど、プロ野球キャンプ地としても知名度も大幅にアップしています。
鴨川地域ブランドを全国発信
嶺岡山系の土壌が育む上質の「長狭(ながさ)米(まい)」や黒潮の恵みを受けた海産物や魚介類。市では現在、これら山海の幸のブランド化を図り全国に向けてPRするほか、地産地消という試みにも積極的に挑戦しています。 鴨川産地域ブランドとして近年、特に注目を集めているのが鮮魚の「船上(せんじょう)活(いき)〆(しめ)」です。これは、鴨川沖の定置網で獲れたばかりの魚を船上で血抜き・首折り処理をする手法で、このようにして新鮮さが保たれた産物は、首都圏の市場にも出荷され好評を得ています。
一方、地産地消の試みとして挙げられるのが「おらが丼」です。「おらが」とは房州弁で「我が家」の意味で、各店が長狭米や新鮮な野菜・魚介類など地元食材を活用し、趣向を凝らした自慢の「おらが丼」を提供しています。 この紙面では、鴨川市の全てを紹介することはできません。ぜひ、市のホームページをご覧のうえ足を運んでいただき、「自然と歴史を活かした観光・交流都市」をめざす鴨川の魅力に触れていただければと思います。