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台風被害等調査研究プロジェクトチーム

2019年9月の令和元年房総半島台風並びに2019年10月25日の大雨等は千葉県に大きな被害をもたらしました。千葉県地方自治研究センターは「ちば地域政策研究会」に「台風被害等調査研究プロジェクトチーム(「台風被害等調査研究PT」という。)を設置しました。防災に対する住民意識の更なる向上をはかって今後の災害に備えるとともに、災害の教訓を後世に残すことを目的として本調査研究を進めていきます。

鋸南町役場で昨年の台風被害のヒアリング調査実施

2020年10月15日(木)

2020年10月15日、ヒアリング調査に訪れた鋸南町役場本庁舎の1階ロビーの一部はいまだに立ち入りができず、昨年の台風被害の生々しさを残していました。

今回の調査には、東京・神奈川・千葉県の3つの自治研センターと地方自治総合研究所で構成する東京湾岸風水害被害調査研究会のメンバーなど10名が参加。2019年9月の令和元年房総半島台風による被害発生状況とその対応、復興・復旧に向けての取り組み、それらを通して見えてきた今後の課題等についての質疑応答、意見交換を行いました。千葉県自治研センターからは台風被害等調査研究PTの3名が参加しました。

鋸南町ヒアリング調査の模様鋸南町からは、お忙しい中、総務企画課の平野幸雄課長を含め担当者4名が対応してくれました。冒頭、鋸南町には26の区があり、各区に区長が選出されていますが、災害時に果たした区長の役割等について、お伺いしました。発災当初、猛暑が続き、停電で通信・エアコンが使えず、高齢者等の健康が不安視されていました。そのような中、各区の区長、民生委員、班長が中心となって高齢者等の安否確認や水・食べ物の配布を行ってくれたそうで、濃密な地域コミュニティが築かれていることが伺えました。

また、職員の町内在住率が8割を超えており、発災時に役場への職員の参集率が高く、自分が住んでいる地域の情報を職員が把握していたのも大きかったそうです。このような体制があることが地域の防災力を上げる要因の一つで、併せて、地域の人たちが自主的に動いてくれることが防災力をより引き上げていると思うと語っていました。

ただ、今回のような大規模な被災を受けた際には、現状の100名程度の職員数ではとても手が回りきらず、相模原市、足立区、長野県辰野町から応援の職員が駆けつけてくれたのはとても助かったとのことでした。大きな自治体との相互支援は必要だと思うとのことでした。

鋸南町は合併を選択せずに、現在に至っています。合併をしなかった率直な感想を聞かれ、「鋸南町に関していえば、地域のために頑張るぞという住民の意識は合併した地域よりも高かったと思う」と語った言葉に地域への愛着を感じました。その後、被害が大きかった岩井袋地区を視察し、調査を終了しました。

【第1回PT会議】千葉県内市町村へのアンケート調査内容を議論

2020年8月26日(水)

千葉県地方自治研究センターは、2020年8月26日、第1回PT会議を開催し、10名が参加しました。高橋副理事長の司会で開会。プロジェクトチームのリーダーである若井康彦氏を座長に選出し、会議が進められました。

椎名PT事務局長がプロジェクトの設立趣旨、調査の目的、期間、方法、メンバー、スケジュール等について概要を説明し、了承されました。その後、千葉県内の市町村に対するアンケート調査の内容について、事務局からたたき台が示され、協議を行いました。

まず「アンケート調査の項目に新型コロナウイルス感染症が触れられているが、調査研究の企画としてこの問題をどの程度取り上げるのか」という質問が出されました。この点についてて意見交換を行いましたが、あまり深入りせず防災上の観点からアンケート項目に多少加えていくこととしました。

医療保健分野については、医療圏の設定等の権限を県が有しているため、市町村の裁量で取り組めることは限られることを考慮して、できる限り市町村が答えやすいように具体的な設問としていくこととしました。市町村と医師会が自然災害に当たってどのような協定や連携をとっているか、が一例として示されました。

「福祉避難所に障碍者を受け入れることも想定しているか」「自主防災組織の組織率や訓練の状況」等についても設問してはどうかといった意見が出されました。また、あまり設問を細かくしてしまうと、アンケートの回収率が悪くなるので、ある程度絞ったほうが良い、全体的に、どのような政策提言を行っていくかということをある程度想定をして、「災害の教訓を後世に伝える」という調査研究の目的に合致することを優先して項目に加えるほうがよいのでないか、との指摘もありました。

最後に、「組織としての災害の教訓」を提言することに主眼を置いて、本日いただいた意見を盛り込んだうえで、再度お諮りし、アンケート内容を取りまとめていくこととしました。

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