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千葉の地域紹介

大きな 多くの喜びがある町 大多喜町

自治研ちば vol.43(2024年2月)より転載

<シリーズ千葉の地域紹介>

…大多喜町役場総務課

大多喜城の写真

本町は、房総半島のほぼ中央に位置し、総面積129.87㎢と県内の町村で最も広大な面積を有し、総面積の約7割を森林が占めています。水と緑に囲まれた豊かな自然が織りなす四季折々の景観と、大多喜城のもとに栄えた城下町の歴史が色濃く残る町であります。

特産品:たけのこ

澄んだ水と粘土質の土壌で育ったたけのこは、たけのこご飯、煮物、天ぷらで食べるのがおすすめで、アクが少なく美味しいと評判です。

特産品:ジビエ

地域の新たな資源として、安心安全に食肉加工された猪肉が提供されています。猪肉が入ったウリ坊まん、猪バーガー、猪丼など、一度ご賞味ください。

特産品:ローゼル

遊休農地の活用と有害獣の被害を受けにくい本町ならではの特産物の発掘を目指しハイビスカスローゼルの栽培に取り組んでいます。 このローゼルは美容と健康に良い有効成分を多く含んでおり、ハイビスカスティーの原料となっています。また、独特の酸味を有しており、葉や果実を食用とすることができ、ジャムやゼリーなどに加工されるほか、お菓子や料理にも利用されています。

■自然

大多喜町の自然は、四季折々に異なる顔を見せ、人々の心を潤してくれます。 春には、「菜の花と桜のトンネル」の中を走るいすみ鉄道をカメラに納めようと、多くの人々が訪れます。また、桃色のれんげの花が広がる風景は、田植え前の風物詩でもあります。夏の麻綿原高原のアジサイは、関東で1番遅く開花することで知られ、6月下旬から7月中旬まで楽しめます。

避暑スポットである粟又の滝では、澄んだみなもに周囲の緑や青空が溶け込み、美しいコントラストを生み出します。秋には養老渓谷の色鮮やかな紅葉が広がり、人々を魅了します。そして冬には雪化粧した大多喜城を望むことができ1年を通して移ろいゆく自然を楽しむことができます。

■歴史

町の象徴である大多喜城は大永元(1521)年、武田信清により上総国小田喜の地に築かれたといわれています。大多喜城主であった本多忠勝は、徳川家康の側近として戦国の世を駆け抜けた武将であり、生涯の戦では「無傷を誇った」と言われ、その勇猛果敢さはまちの人びとの誇りとなっています。

大多喜城の大井戸の写真

また大多喜町は江戸時代初期、房総で最も栄えた町で、約1万2千人が居住していました。今も当時の趣が色濃く残り、商家や蔵など、歴史ある街並みの保存活動が続けられています。城下にある二の丸跡地には、現在、県立大多喜高校が建っており、本多忠勝が掘らせたという周囲17m、深さ20mの大井戸が現存しています。また、敷地内に薬医門があり、移築保存されています。

■文化

様々なイベントが行われる大多喜町では、世代間や地域間での交流が盛んです。中でも多くの町民が参加する「大多喜お城まつり」は町最大のイベントとなっています。前夜祭では、城下町通りを夜間歩行者天国として、踊りの披露や和太鼓の演奏が行われるほか竹灯籠やキャンドルカップに光を入れた光アート展や夜空へランタンを飛ばすスカイランタンなどが開催され夜の城下町が華やぎます。

本祭では、本多忠勝公の一行に扮した武者行列が、手作りの鎧を身に着けた甲冑隊や鉄砲隊などと共に練り歩きます。また、メイン会場のステージで踊りや演奏などが行われるほか、各会場で様々な催し物が開催されます。

■わがまちの地方創生の取り組み

子育て世代からシニア世代まで「住みたいまち、住み続けたいまちづくり」を目指した取り組みをオール大多喜で進めています。
1.大多喜町電子地域通貨 町内の加盟店で利用ができる電子地域通貨を導入しています。カードまたはアプリを利用し、1ポイント=1円で買い物できます。キャッシュレス化を推進するとともに、利用者及び取扱店の利便性を向上し、消費活動の活性化を図っています。
2.子育て支援 新生児1人に10万円を支給する出産祝い金制度、新小学1年生に「地域通貨」5万ポイント(5万円相当額)を贈与する入学祝いポイント制度があります。子育てタクシー事業、子育て応援ヘルパー派遣事業、保育園でのえいごあそび教室、学校給食費の全額補助などの充実した施策を展開しています。
3.はつらつ支援ボランティア シニア世代の健康づくりを応援する「はつらつ支援ボランティア」養成講座を受講された方々が、シニア世代と共に楽しみながら体操やレクリエーションなどの健康づくりに取り組んでいます。

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